ご挨拶申し上げますGreeting
朝宮茶は今からおよそ1200年の昔、嵯峨天皇の御代に「近江の国紫香楽朝宮の地」に茶の実が植えられたのが始めと伝えられています。
窮山絶谷の斜面に茶園を開き、この地に住む人々は茶製を以って天業としてきました。
室町時代には、茶道の興隆と信楽焼茶壷の製造とにより朝宮茶の生産量も増加し、品質の向上や製法の研究が重ねられ、広く茶人に愛好されるようになりました。
俳人松尾芭蕉は、朝宮を訪れて「木がくれて茶摘みも聞くやほととぎす」の一句を残しています。
朝宮茶は恵まれた気候風土に培われ、先人のたゆまぬ努力とあいまってこの地に栄え、その独特の味と香りは、歴代の天皇に献上されてきました。
弊社は明治3年に創業以来、有機肥料をたっぷり使った土づくりから始める栽培にこだわり、手間暇を惜しまず丁寧に育てた新芽を練達の技法でつくりあげ、まろやかな味と香りを醸し出す「朝宮茶」を作ってまいりました。
明治には、日本茶の代表としてシカゴ万国博覧会にも出品され、以来年々開かれる全国茶品評会等においても、たびたび上位入賞を続け、今や名実ともに「日本の銘茶」として大きく前進をつづけています。
「茶」という字は、「草と木の間に人がいる」ことから、自然と人間とが一体になった天地自然を表しています。さらに「茶」の字は、廿・八十・八の数字からなります。これを合計すると百八の煩悩となり、お茶を飲むことによって、諸々の欲・悪・病などを飲み込んで健康でいられると言われています。
弊社では、『三方よし』の経営理念のもと、『自然との共生』をテーマに、ランドスケープを大切に守りながら、恵まれた豊かな里地里山の自然や歴史・伝統・文化を背景に産地でしか出来ない「食のおもてなし」を行い、自然や環境に優しい『持続可能な社会の実現』を目指してまいります。
日本五大銘茶の「朝宮茶」をふんだんに使った、お茶屋のこだわり「あさみや茶スイーツ」と、ふるさとのぬくもりを伝える「朝宮の銘茶」を是非ご賞味いただき、心和むふれあいのひとときをお過ごしください。